最近では、Webサイトのユーザビリティが非常に重視される傾向にあります。
ユーザビリティが低いと、訪問者が使いづらいだけでなく、Googleなどの検索エンジンから高く評価されない原因となる可能性があります。
アクセス数を伸ばすためにも、利用者にとって使いやすいサイトを提供するためにも、ユーザビリティを考慮したサイト運営というのがとても大切です。
そこで、WordPressでWebサイトを作る時にユーザビリティを向上させるための施策をまとめました。
全体編
文字サイズを大きくする
文字サイズが小さいと、長い間ページを見ていると目が疲れてしまいます。
では、大きくすればそれだけユーザビリティが向上するのかと言われるとそうではありません。
文字サイズが大きすぎると一度に表示される情報量が少なくなるため、何度もスクロールしないとページを読むことができなくなってしまいます。
文章に使用する文字サイズ(フォントサイズ)の目安は、下記の通りです。
PC | スマホ |
---|---|
16~18px | 14px~16px |
スマホの文字サイズについては、16pxだと少し大きく感じるかもしれませんが、文章がそこまで長くない場合は16pxくらいにしておくと読みやすく感じる場合があります。
ページ表示速度を改善する
ページにアクセスしてから読み込みが完了するまでの時間が長いとイライラしますよね。ページの表示速度はなるべく早い方が望ましいです。
WordPressは、ページを表示するたびにデータベースからデータを取得してページを表示するような仕組みになっているため、「静的なサイト」と呼ばれるタイプに比べてページ表示速度が遅くなりやすいです。
WordPressのページ表示速度を早くするためには、キャッシュプラグインを導入しましょう。
キャッシュプラグインを導入することによって、毎回データベースにデータを参照する必要が無くなるので、ページ表示速度が向上します。
おすすめのキャッシュプラグインは、「WP Super Cache」というプラグインです。
WP Super Cacheの詳しい使い方については、下記のページでご紹介しています。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、主にページの上部に表示される今のページの位置を示す要素のことを言います。
パンくずリストを設置することによって、サイトに訪れた人が「サイトの中のどの位置にいるのか」を把握しやすくなるため、ユーザビリティの向上に繋がります。
また、パンくずリストは検索エンジンに情報を伝える役目も果たしており、パンくずリストを正しくマークアップすることで検索結果にカテゴリ情報などが表示されるようになります。
ナビゲーションメニューを表示する
ナビゲーションメニューとは、サイトの主要なページへのリンクをまとめたメニューのことを言います。
ナビゲーションメニューを表示することによって、Webサイトにどのようなページがあるのかを訪問者に分かりやすく伝えることができるため、見たい情報に早くたどり着けるようになります。
WordPressの場合は、テーマによってナビゲーションメニューに対応していないものがありますが、可能であればナビゲーションメニューを表示することができるテーマを選んだ方がいいでしょう。
広告を貼りすぎない
これはWordPressに限らずWebサイト全般に言えることですが、表示される広告の数が多すぎると情報量が増えて注意が散ってしまい、ユーザビリティが低いサイトになってしまいます。
広告収入を得るためにWebサイトを運営している人も少なくないと思いますが、表示する広告の数は適度にしておきましょう。
ブログ向け
目次を設置する
ブログ記事の場合は、目次を表示することで訪問者に記事の内容を伝えることができ、かつ探している情報をすぐに表示することができるのでユーザビリティが向上します。
WordPressで目次を表示する場合は、「Table of Contents Plus」というプラグインがおすすめです。
見出しの内容から自動で目次を生成してくれるので、手間をかけずに目次を表示することができます。
関連記事を表示する
記事の下に関連記事を表示することによって、訪問者にとって役に立つ記事を紹介することができます。
利用者にとって使いやすいのはもちろん、サイト自体も検索エンジンからの評価が高くなりやすくなるので、アクセス数アップに繋がる場合もあります。
テキストばかりの記事にしない
長い文章がダラダラと書かれていても、読む気がしませんよね。
見出しを適切に使用することはもちろん、写真や画像を使って情報を視覚的に伝えたり、テーブルや定義リストを使って見やすく表示するように心がけましょう。
文章の中に適切な頻度で画像を適切な頻度で表示することによって、記事にリズムが生まれて読みやすい記事を作ることができます。
公開日(更新日)を表示する
公開日を分かりやすい位置に表示しておくことで、訪問者がその情報がいつ書かれたものなのかを知ることができるので、ぜひ表示しておくようにしましょう。
特にテック系の記事の場合は情報の鮮度が古いと全く役に立たなかったりするので、必須項目です。
Qiitaでは、公開日が古い情報は「○○年以上前に書かれた記事です」という表示が出るようになっていて、ユーザビリティ向上のために工夫していることが分かります。