WordPressで作ったサイトを限定メンバーのみ閲覧できるようにしたり、社内に向けて公開したいような場合、パスワード保護を行うと簡単に実現することができます。
通常、サイトのパスワード保護を行う場合はシステムによる設定が必要となりますが、WordPressであれば簡単にパスワード保護を行うことができます。
この記事では、WordPressのサイトをパスワード認証で限定公開する方法をご紹介しています。
WordPressにパスワードをかけて限定公開する
この記事でご紹介するのは、WordPressサイト全体をパスワード認証で限定公開にする方法です。
使用するプラグインは、Password Protectedというプラグインです。このプラグインを使うと、下記のようなことをできるようになります。
- パスワードを知っている人しかサイトを表示できないようにする
- 許可されたIPアドレスでしたサイトを表示できないようにする
上記のようなことが行えるので、
- 社内メンバーやチーム限定でWebサイトを公開する
- サイト公開前のテストを限定公開で行う
という目的であればこのプラグインで対応することが可能です。
「Password Protected」の使い方
では、実際にPassword Protectedの使い方やパスワード認証を有効化するための設定方法についてご紹介していきます。
Password Protectedのインストール
まずは、Password Protectedのインストールを行いましょう。
から、「Password Protected」と検索して、インストールと有効化を行ってください。
Password Protectedの設定
Password Protectedの有効化が完了すると、設定の中に「パスワード保護」という項目が追加されるので、それをクリックして設定画面を開きます。
パスワード保護を有効化するために、下記の手順で設定してください。
- パスワード保護状況を「有効」に設定
- 新しいパスワードにパスワードを入力
- 「変更を保存」をクリック
設定が完了したら、WordPressサイトのトップページを表示してみましょう。
下記のように、パスワード入力画面が表示されれば完了です。
万が一パスワードが分からなくなってしまった場合、管理画面はパスワードなしでログインすることができるので、管理画面からパスワードの再設定を行いましょう。
その他の設定
IPアドレスでの許可
IPアドレスを指定して、パスワード認証を行わずにサイトを表示することができるようになります。
これを使うことで、社内のIPアドレスを指定することで社内のネットワークからのアクセスであればパスワード認証をスキップすることができます。
また、自分のアクセスのみパスワード認証をスキップしたいような場合にも、IPアドレスを許可することで実現することができます。
認証ステータスの保存期間の変更
一度パスワード認証を行うと、一定期間はパスワードを入力しなくてもサイトを閲覧できるようになります。
「Remember for this many days」という項目があり、デフォルトで14日間が指定されています。
もっと短い期間や長い期間でパスワード入力を求めるようにしたい場合は、この項目の数値を変更しましょう。
パスワードがうまく動作しない場合
サーバーの構成や仕様によって、パスワード保護が上手く動作しないケースがあります。
その原因は、「サーバー側でのキャッシュ」であることが多いです。
サーバーによっては、WordPressサイトを高速で表示するためにサーバー側で表示内容のキャッシュを行っている場合があります。
複数の端末やブラウザでパスワード保護の確認を行い、正しく動作しているか確認するようにしましょう。